IP規格「防塵・防水」について(International Protection standard)

困りごと

IEC(国際電気標準会議)およびJIS(日本工業規格)では、電気機器内への異物(塵・水)の侵入に対する保護の等級を以下のように定めています。

表示方法

IP規格の表示方法は下記の通りです。

IP  

⇒防塵の記号 ⇒防水の記号

example

・IP67⇒防塵は粉塵が内部に侵入しないようになっており、防水は 規定の圧力及び時間で水中に浸漬しても有害な影響をうけない構造となっている事を意味する。

IP6X⇒ 防塵は粉塵が内部に侵入しないようになっており、防水はテストを行っていない事を意味する。

IPX7⇒防塵テストは行っておらず、防水は規定の圧力及び時間で水中に浸漬しても有害な影響をうけない構造となっている事を意味する。

・IPX6/IPX7⇒防塵テストは行っておらず、いかなる方向からの暴噴流の水によっても有害な影響をうけない且つ規定の圧力及び時間で水中に浸漬しても有害な影響をうけない構造である事を意味する。

最後の例を見て頂ければ分かると思いますが、数字が大きいから優れているわけではありません。

防塵について

第1記号(防塵) IP

記号種類概要
0無保護保護されていない。
150mmより大きい直径50mm以上の外来固形物の侵入に対する保護。
212.5mmよりも大きい直径12.5mm以上の外来固形物の侵入に対する保護。
32.5mmよりも大きい直径2.5mm以上の外来固形物の侵入に対する保護。
41.0mmよりも大きい直径1.0mm以上の外来固形物の侵入に対する保護。
5防塵形粉塵が内部に侵入することを防止。若干の粉塵の侵入でも
正常な運転を阻害しない。
6耐塵形粉塵が内部に侵入しない。

参考:https://www.jqa.jp/service_list/safety/file/pamph_ip201705.pdf 

防水について

第2記号(防水) IP

記号種類概要
0無保護保護されていない。
1滴下する水に対する保護鉛直に滴下する水に対して保護されている。
215°傾斜した時落下する水に
対する保護
15°以内で傾斜しても垂直に滴下する水に
対して保護されている。
3噴霧水に対する保護鉛直から60°以内の噴霧水による水によって
有害な影響をうけない。
4飛沫に対する保護いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な
影響をうけない。
5噴流水に対する保護いかなる方向からの水の直接噴流によっても
有害な影響をうけない。
6暴噴流に対する保護いかなる方向からの暴噴流の水によっても有害な
影響をうけない。
7浸漬に対する保護規定の圧力及び時間で水中に浸漬しても有害な影響を
うけない。
8水没に対する保護IPX7より厳しい条件下で継続的に水中に沈めても
有害な影響をうけない。

参考:https://www.jqa.jp/service_list/safety/file/pamph_ip201705.pdf 

コメント

タイトルとURLをコピーしました